WORKS
事例紹介N様邸@千代田区一番町
一級建築士事務所 有限会社オフィス・エコーによるリノベーション事例。
古き良きものを残す
ヴィンテージマンションの良さを活かしたリノベーション
武家屋敷街としての歴史が色濃く薫る街、千代田区一番町。
英国大使館に隣接し、桜の名所として知られる千鳥ケ淵公園や四季折々に姿を変える皇居の森を一望できる、
恵まれた立地にあるヴィンテージマンションのお部屋のリノベーション事例をご紹介します。
昭和48年築とは思えない佇まいの外観です。
管理体制が良く、共用部は時代を感じさせるデザインだけれど決して古臭くない、これぞまさにヴィンテージマンションといった風格。
いよいよリノベーションしたお部屋へ。
玄関を入ると目に入ったのは、広々とした約30畳ほどの贅沢なリビングダイニング。
パーケット張りのフローリングが、優しいレトロモダンな雰囲気をつくり出していました。
キッチンの食器棚は、元々あったものをそのまま残しています。
この食器棚が、イームスのダイニングテーブル&チェアのミッドセンチュリースタイルとマッチし、どこか懐かしい温もりのある空間をつくりだしていました。
リノベーション前は少々閉鎖的だったキッチンは、食器棚との間の壁に窓を設けることで、
光を通すだけではなく、奥様が家事をしながらも家族の様子を伺えるようになりました。
シンクや天板は元のものを活かし、コンロ・食洗機を入れて収納扉を新しくしました。
シンクは、海外のキッチンでみかけるような二槽式タイプ。ホームパーティをされる際には、この広いキッチンにご主人も立って腕を振るうそうです。
リビング・ダイニングの反対側は、もとは廊下だった部分を一面収納としました。
しっかり奥行きがあるので、なんでもこちらの中に収納できそうです。生活空間は小さなお子様がいるとは思えないほどに、すっきりと片付いておりました。
リビングの壁に飾られた奥様の肖像画は、
あの現代美術家・村上隆氏に描いていただいたもの!!
雑誌の企画にご主人が応募し、見事当選されたのだそうです。
リビング・ダイニングとその他の部屋をつなぐ廊下部分には、本棚が設置されていました。
ドアが無いのですが、空間を上手く区切るスペースとなっていました。
海外留学経験のあるご夫婦なので、本棚には洋書がズラリと並んでいました。洋書は表紙を見せて飾ると絵になりますね!
ベッドルームは、フローリングではなく明るい色のカーペットにして、
壁に木材を使用することで、ナチュラルでやさしい雰囲気に。
ベッドサイドにあるデスクも、以前からの備え付けのもの。
良いものは使うほどに味が出てくる、とはまさにこのことです。
お子様の部屋にあった棚も、そのまま残したものだそうです。
こちらの部屋はグリーンのカーペット。お部屋毎に色を変えるのも良いですね。
洗面台も元あったものを活かしています。トイレの取手部分と鍵の「VACANT(空)」の文字までもオシャレでした。バスルームは、浴槽は新しくし壁のタイルを貼り替えています。
取材時期が調度クリスマス前だったので、窓際には大きなクリスマスツリーが飾られており、まるで海外のお宅にお邪魔したかのようです。本当に居心地の良いお部屋でした。
ヴィンテージマンションの良さを活かしたリノベーション事例。
元々の造りの良さに加えて、以前に住まわれていた方が大事に使われていたからこそできた素敵なリノベーションでした。
Data
所在地 : 東京都千代田区
用途 : 居住
家族構成 : 夫婦+子供1人
設計 : 有限会社オフィス・エコー