WORKS
事例紹介K様邸@目黒区
東京リノベプロデュースのリノベーション事例。
都心のヴィンテージマンション 60㎡ゆったり一人暮らし
木のぬくもりが映えるシンプルモダンな空間
デザイナーズ賃貸からの住み替え
元々デザイナーズの賃貸マンションにお住まいだった施主のK様。エリアやお部屋の内装はすごく気に入っていたが少し手狭になったこともあり、同じエリアでマンション購入を検討することに。
最初は新築マンションやデザイナーズ物件なども検討されていたが、予算が合わず探していくうちにリノベーションという方法を知ったそう。リノベーション済の物件をいくつか内見されたが好みの間取りの物件が見つからず、リノベ向き物件のご購入+スケルトンリノベーションを決意。都心でかつ住みやすいエリアであること、価格が比較的安いこと、広さがあること、(築年数は経っていても)マンション全体の管理や雰囲気がよいことなどが決めてとなり現在のマンションをの購入に至りました。
アパレル企業でデザイン関係のお仕事をされているK様。間取りはもちろん素材や仕上げ、スイッチなどの細かいパーツに至るまで徹底したこだわりがあり、当初から具体的なイメージをお持ちだったため、それを具現化するため設計者と打合せを重ねていった。
「海外の好きなアパレルショップなどがイメージソースになっています。『機能美』『無機質』などをキーワードに、なるべく生活感のない余白を多く残した空間を目指しました」とK様。
工事開始すぐ、解体後に壊すことのできない躯体壁が多く存在する事が判明。何度か設計変更を繰り返し、最終的にはコンパクトな寝室にゆったりとしたLDKというプランに落ち着きました。素材を絞りシンプルな内装に設えつつも場所ごとに少しずつ仕上げを変えることで、メリハリのある洗練された空間へと生まれ変わっています。
キッチンが主役 モノトーンでまとめたスタイリッシュなLDK
普段の自炊はもちろん、友人を招いて料理を振る舞うことが多いというK様。視界が開けた開放的なリビングの中心には象徴的なアイランドキッチンを設けた。
玄関から廊下をまっすぐ抜けた先に広がるLDKはもともと2つに区切られていた部屋を解体。約19.5畳というゆったりとした明るく開放感のある贅沢な空間と変化した。
南向きに大きく開口された窓は日当たりも良く敷地内の緑が臨める眺望にも癒やされる。将来的にはウッドデッキを敷いたり、サッシをフレームの細い4スパンのワイドなものへと変更したいそう。
壁・天井は躯体を白く塗装。むき出しの排気ダクトや表情のある躯体壁がまるでモダンなアート作品のよう。
フローリングにはデザイナーズ賃貸に住んでいた時に気に入っていたという温かみのある無垢のサクラ材を採用。節が目立たないため見た目にも美しく、肌触りも良い。
キッチンは施主支給のステンレス製の既成品。見た目がかっこ良いだけでなく手入れもし易い。キッチンに合わせて冷蔵庫もステンレスものを新調。
配管の関係で床を上げタイルを貼りステージのようなつくりとしているが、逆にアクセントにもなり空間をゆるく区切る役割も果たしている。
キッチンの背面には窓際まで続く長いカウンターを設置。下部は収納になっているが上部にはキッチン家電を置いたりワークスペースとして使うなど様々な機能を兼ね備えている。
カウンターの中央にはK様のご希望で洗面台を配置。リビングに洗面台を置くことで朝テレビを見たり音楽を聞きながら空調のきいた空間で顔を洗ったり歯を磨いたり、快適に身支度ができるそう。
寝室は趣を変えて木に包まれる空間に
寝室はリビングと印象を変えて壁や天井を木板でぐるっと囲み、籠れるスペースに設えた。
「以前住んでいたデザイナーズ賃貸では、ベッドスペースは木板で囲まれていて、とても落ち着く場所だったので、今回のリノベーションでも同じような空間を希望しました」
リビングスペースを広く確保した分、寝室は洋服の収納と大きめのベッドが置けるだけの最小限のサイズに設計。埋込式のエアコンを設置し天井を低くしたお陰で木の箱に包まれているような安らぎの得られる空間になった。
水まわりはミニマルデザインで統一
バスルームと脱衣室には扉をつけず、一つ空間に。スイッチや取手などのパーツ類はもちろんトイレのリモコンのデザインなども全てK様が吟味。他にも洗濯パンを置かなくてもいいよう配管を工夫するなど、細部にまで美を追求する姿勢はさすがです。
廊下に並ぶ浴室とトイレの扉はモルタルの壁に溶け込むよう、枠や取手が目立たないデザインで揃えた。玄関部分もモルタルや木でシンプルに。昔ながらの内開きの玄関扉は内側をマットなブラックに塗装した。
廊下からリビングに入る間仕切りにはブラックのカラーガラスの引戸を制作。色が入る事で透明なガラスよりも程よい目隠しになるだけでなく、夜は隣あう部屋の照明の光が良い具合に入り、より雰囲気のある空間に見せてくれる。
カラーやマテリアルを限定し、空間を構築
色は黒・白、素材は木・モルタル・ステンレスなど…トレンドにとらわれず飽きのこない色や素材を厳選してセレクト。置く家具や雑貨なども同じ要領で選択すれば色や素材を空間を合わせてあげればどんなデザインであっても自然と空間に馴染むのだそう。
「日用品など必要以上のものを買わない・置かないというルールをつくったり、敢えて何も置かないスペースをつくることで掃除も楽になり空間にも余裕が生まれ、より広さの感じられる暮らし方ができるんです」
リビングのテーブルにバイオエタノール暖炉を置いたり、キッチンにはハイチェアを並べてバーカウンターのように使ったり、サッシではなく天井に合わせた丈の長いカーテンを付けてみたり… リノベーション完成後もK様のセンスで家具や小物が素敵にディスプレイされていて、真似してみたいインテリアのアイディアがたくさん詰まった雰囲気抜群のお部屋になっています。
K様
【Data】 用途 : 住居 家族構成 : 一人 延床面積 : 59.36㎡ 構造 :RC造
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BEFORE→AFTER
photo / 飯貝拓司・東京リノベ