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事例紹介R506@駒場 2016
東京リノベでご紹介している事例の中でも人気の 「R506@駒場」 のお部屋に
先日雑誌の取材がありました。
完成以来、数年振りの再訪とあって、お部屋の変化も垣間見れ、とても楽しい時間でした。
弊社でも写真を撮影してきましたので、ご紹介します。
58㎡、築30年の2DKのマンションを建築家によってリノベーションしたのは2008年のこと。
南向きの日当たりの良いマンション。傾斜地なので前面には建物がなく抜けた眺望が広がっています。
せっかくの陽光を壁で遮るのはもったいないと、内装壁をすべてはがしスケルトンに。
壁の代わりにアイアンのフレームと透過性のあるスインカーボで制作した「動く壁」のような大きな扉を制作し空間を仕切りました。
左:ダイニングの奥の扉の向こうは洗面・トイレ・浴室スペース。夜は中の照明の明かりが扉からもれ、行灯のような役割を担っています。
右:リビングの奥は寝室とクローゼット。扉を開放し、オープンな空間にする事も可能。
この部屋の主役はなんといっても施主様ご自身がデザインされた椅子たち。
インテリアや雑貨はわかいらしいものがお好みの施主様。
好きな映画や写真、旅行される海外の景色からインスピレーションを受け、つくりあげました。
内装をあえて無骨でシンプルな男っぽい印象にすることで、そのミックス感を楽しんでいました。
まさに計算されつくした空間です!
こだわりの浴室・洗面・トイレ。手を洗ったり洗濯をしたり、歯を磨いたり…
一日の中で意外にもこの空間にいる時間も長いのでは?という施主様の思いがあり、
浴室・洗面は居室のイメージをそのままに、お部屋として成立するしつらえに。
シンプルな内装の中で一際目を引く寝室の壁。
建築家と何度も話し合い決めた、ハットする位キレイなイエローは、
削ぎ落とされた空間の中での良いスパイスになっていて施主様のお気に入りの場所。
光の射す具合によってライムグリーンやレモンイエローに見え、時間帯によって表情の変わる空間に。
写真左:書棚は家具職人のご友人が制作されたもの。
図書館の児童コーナーにある書棚の使い易さが気に入り、
図書館まで寸法を測りに行かれたのだとか!さすがのこだわりです。
棚は一段80kgまで耐えられる特別な仕様にし、デザインのみならず機能性にも優れています。
今回お邪魔した際には同じ大きさのCDラックが仲間入りしていました。
写真右:ダイニングテーブル上に設置されたJielde社の「シグナル デスク ランプ」
ダイニングの天井に取付けられたのはなんとデスク用のスタンドランプ。
大胆にもベースにビス穴を開け、直付照明にしました。
ファッションデザイナーである施主様はテーブルを作業台としても使用する事があり、
フレキシブルに動かすことのできるこのライトは、作業には調度良かったそう。
無骨な躯体とマッチし、インダストリアルな雰囲気に。
竣工時、セレクトした建築家の芦沢さん自ら設置していました。
ファッションだけでなく家具のデザインもされる職人気質な施主様。
ただカッコイイという、見た目の部分だけでなく、
いいものをとことんこだわってつくりたい!という想いがたくさん詰まったこちらのお部屋。
建築家と納得いくまで話し合い、打合せは数時間にもおよんだことも…
予算がギリギリであったこともあり、施主様自ら塗装作業をされたことも。一緒にアートつくったような気持ちですと仰っていました。
建築家とセンスある施主様のアイディアがお部屋の隅々にまでちりばめられ、大満足のリノベーションになりました。
壁で仕切るのではなく、通常ではありえない幅の扉を作ったり、様々な質感の材料を使ったり…
Data
所在地 : 東京都渋谷区
家族構成 : 一人(ファッションデザイナー)
専有面積 : 58.32㎡
建築年 : 1970年
構造 : 鉄筋コンクリート造
工事費用 : 550万円 (2008年時点。設計費除く。)